「チャートパターンとは?」「チャートパターンにはどんな形があるの?」こういった疑問を持っている方もいるでしょう。
結論から言うと、チャートパターンとはチャートに現れる特徴的な形状から、相場の方向性や転換点を予測することができる型を指します。
本記事では、FXトレードで勝ちに直結する鉄板のチャートパターンを厳選して解説します。ダブルトップ、ヘッドアンドショルダーズ、フラッグなど、各パターンの特徴と活用方法を詳しく解説するので、是非最後まで読み進めてみてください。
チャートパターンの基礎知識

チャートパターンとは、FXのチャートに現れる特徴的な価格の動きを指します。
チャートパターンは大きく2つに分類されます。
- 反転型:上昇や下落のトレンドが反転することを示唆するパターン
- 保ち合い型:相場が一定のレンジ内で推移することを示唆するパターン
反転型のパターンとしては、ダブルトップ、ダブルボトム、ヘッドアンドショルダーズなどが代表的です。これらのパターンが形成された場合、それまでのトレンドが終了し、反対方向へのトレンドが始まる可能性が高いとされています。
一方、保ち合い型のパターンには、トライアングル、レクタングル、ウェッジなどがあります。これらは、相場の方向性が定まらない状況で現れることが多く、ブレイクアウトの方向によって、次のトレンドが決まると考えられています。
チャートパターンの最大のメリットは、視覚的に認識しやすいことです。複雑な数式を使ったインジケーターとは異なり、パッと見てパターンを判断できるため、初心者にも使いやすい分析手法です。
ただし、チャートパターンはあくまでも確率論に基づくものであり、必ず期待通りの結果になるわけではないので注意しましょう。他の分析手法と組み合わせて総合的に判断することが重要です。
鉄板のチャートパターン

鉄板のチャートパターンは以下の通りです。
- 鉄板のチャートパターン①:ヘッドアンドショルダーズ
- 鉄板のチャートパターン②:ダブルトップ・ダブルボトム
- 鉄板のチャートパターン③:トリプルトップ・トリプルボトム
- 鉄板のチャートパターン④:アセンディング・ディセンディングトライアングル
- 鉄板のチャートパターン⑤:フラッグとペナント
それぞれ解説します。
鉄板のチャートパターン①:ヘッドアンドショルダーズ


ヘッドアンドショルダーズは、トレンドの転換を示す代表的なチャートパターンです。3つの山と2つの谷から成り、中央の山(ヘッド)が最も高く、左右の山(ショルダー)がほぼ同じ高さになるのが特徴です。
ヘッドアンドショルダーズ・トップは、上昇トレンドの終了と下降トレンドへの転換を示します。一方、ヘッドアンドショルダーズ・ボトムは、下降トレンドの終了と上昇トレンドへの転換を示します。
このパターンが完成するのは、右のショルダーの後に、ネックラインを下抜けた(または上抜けた)時点です。ネックラインとは、左のショルダーと右のショルダーの安値(または高値)を結んだラインのことを指します。
ヘッドアンドショルダーズが形成された場合のトレード戦略は、以下のようになります。
- ネックラインのブレイクを確認する
- ブレイク後の価格の戻りを待つ
- 戻りが終わったところでエントリーする
- ストップロスは直近のショルダーの高値(または安値)に設定する
- 利益目標は、ヘッドの高さ分だけ価格が進んだところに設定する
ただし、ヘッドアンドショルダーズは完全に形成されるまでに時間がかかるため、早めにエントリーしてしまうと失敗するリスクがあります。ネックラインのブレイクを確認してから、慎重に売買の判断をしましょう。
鉄板のチャートパターン②:ダブルトップ・ダブルボトム


ダブルトップとダブルボトムは、トレンドの転換を示す基本的なチャートパターンです。ダブルトップは上昇トレンドの終了と下降トレンドへの転換を、ダブルボトムは下降トレンドの終了と上昇トレンドへの転換を示します。
ダブルトップは、ほぼ同じ高さの2つの山と、その間の谷から形成されます。2つの山の高値を結んだラインがレジスタンスラインとなり、谷の安値がネックラインとなります。一方、ダブルボトムは、ほぼ同じ安値の2つの谷と、その間の山から形成されます。2つの谷の安値を結んだラインがサポートラインとなり、山の高値がネックラインとなります。
このパターンが完成するのは、ネックラインを下抜けた(または上抜けた)時点です。ダブルトップの場合は、ネックラインを下抜けると売りシグナルが発生します。一方、ダブルボトムの場合は、ネックラインを上抜けると買いシグナルが発生します。
ダブルトップ・ダブルボトムが形成された場合のトレード戦略は、以下のようになります。
- ネックラインのブレイクを確認する
- ブレイク後の価格の戻りを待つ
- 戻りが終わったところでエントリーする
- ストップロスは直近の山(または谷)に設定する
- 利益目標は、山(または谷)の高さ分だけ価格が進んだところに設定する
ダブルトップ・ダブルボトムは比較的シンプルなパターンですが、かなりの確率で転換をキャッチできるとされています。特に、2つ目の山(または谷)が1つ目よりも低い(または高い)場合は、トレンドの勢いが弱まっていることを示しているため、転換の可能性がより高いと考えられます。
ただし、ダブルトップ・ダブルボトムも、完全に形成されるまでに時間がかかるため、早めにエントリーすると失敗するリスクがあります。ネックラインのブレイクを確認してから、慎重に売買することが重要です。
鉄板のチャートパターン③:トリプルトップ・トリプルボトム


トリプルトップとトリプルボトムは、ダブルトップ・ダブルボトムと同様にトレンドの転換を示唆するチャートパターンですが、より強力なシグナルとされています。トリプルトップは上昇トレンドの終了と下降トレンドへの転換を、トリプルボトムは下降トレンドの終了と上昇トレンドへの転換を示します。
トリプルトップは、ほぼ同じ高さの3つの山と、その間の2つの谷から形成されます。3つの山の高値を結んだラインがレジスタンスラインとなり、2つの谷の安値を結んだラインがネックラインとなります。一方、トリプルボトムは、ほぼ同じ安値の3つの谷と、その間の2つの山から形成されます。3つの谷の安値を結んだラインがサポートラインとなり、2つの山の高値を結んだラインがネックラインとなります。
このパターンが完成するのは、ネックラインを下抜けた(または上抜けた)時点です。トリプルトップの場合は、ネックラインを下抜けると売りシグナルが発生します。一方、トリプルボトムの場合は、ネックラインを上抜けると買いシグナルが発生します。
トリプルトップ・トリプルボトムが形成された場合のトレード戦略は、以下のようになります。
- ネックラインのブレイクを確認する
- ブレイク後の価格の戻りを待つ
- 戻りが終わったところでエントリーする
- ストップロスは直近の山(または谷)に設定する
- 利益目標は、山(または谷)の高さ分だけ価格が進んだところに設定する
トリプルトップ・トリプルボトムは、ダブルトップ・ダブルボトムよりも形成に時間がかかるため、より強力な転換シグナルと考えられています。特に、3つ目の山(または谷)が1つ目や2つ目よりも低い(または高い)場合は、トレンドの勢いが大きく弱まっていることを示唆しているため、転換の可能性がかなり高いと判断できます。
ただし、トリプルトップ・トリプルボトムも、完全に形成されるまでに長い時間がかかるため、早めにエントリーすると失敗するリスクがあるので注意しましょう。
鉄板のチャートパターン④:アセンディング・ディセンディングトライアングル


アセンディングトライアングル(上昇三角)とディセンディングトライアングル(下降三角)は、トレンドの継続を示す代表的なチャートパターンです。これらのパターンは、価格の動きが三角形に収束していくことから、トライアングルと呼ばれています。
アセンディングトライアングルは、上昇トレンドの中で形成されます。このパターンでは、高値が水平線に抑えられる一方で、安値が右肩上がりに切り上げられていきます。つまり、売りと買いの力関係が拮抗しているものの、徐々に買い優勢になっていく状態を表しています。
一方、ディセンディングトライアングルは、下降トレンドの中で形成されます。このパターンでは、安値が水平線に支えられる一方で、高値が右肩下がりに切り下げられていきます。つまり、買いと売りの力関係が拮抗しているものの、徐々に売り優勢になっていく状態を表しています。
これらのパターンが完成するのは、三角形の頂点(または底辺)からブレイクアウトした時点です。アセンディングトライアングルの場合は、上抜けると買いシグナルが発生します。一方、ディセンディングトライアングルの場合は、下抜けると売りシグナルが発生します。
アセンディング・ディセンディングトライアングルが形成された場合のトレード戦略は、以下のようになります。
- 三角形の頂点(または底辺)からのブレイクアウトを確認する
- ブレイクアウト後の価格の戻りを待つ
- 戻りが終わったところでエントリーする
- ストップロスは三角形の対辺に設定する
- 利益目標は、三角形の高さ分だけ価格が進んだところに設定する
アセンディング・ディセンディングトライアングルは、トレンドの継続を示唆するパターンであるため、トレンドフォロー戦略に適しています。ただし、三角形が完成するまでに時間がかかるため、早めにエントリーすると失敗するリスクがあるので注意しましょう。
鉄板のチャートパターン⑤:フラッグとペナント


フラッグとペナントは、トレンドの一時的な調整局面で形成されるチャートパターンです。これらのパターンは、トレンドの継続を示しているため、トレンドフォロー戦略に適しています。
フラッグは、急激な価格の上昇(または下落)の後に形成される、平行線で囲まれた短期的な調整状況を指します。上昇トレンドの中で形成されるフラッグを「ブルフラッグ」、下降トレンドの中で形成されるフラッグを「ベアフラッグ」と呼びます。
一方、ペナントは、フラッグと同様に急激な価格の上昇(または下落)の後に形成されますが、三角形に収束していくことが特徴です。上昇トレンドの中で形成されるペナントを「ブルペナント」、下降トレンドの中で形成されるペナントを「ベアペナント」と呼びます。
これらのパターンが完成するのは、フラッグの上辺(または下辺)、あるいはペナントの頂点からブレイクアウトした時点です。ブルフラッグ・ブルペナントの場合は、上抜けると買いシグナルが発生します。一方、ベアフラッグ・ベアペナントの場合は、下抜けると売りシグナルが発生します。
フラッグ・ペナントが形成された場合のトレード戦略は、以下のようになります。
- フラッグの上辺(または下辺)、あるいはペナントの頂点からのブレイクアウトを確認する
- ブレイクアウト後の価格の戻りを待つ
- 戻りが終わったところでエントリーする
- ストップロスはフラッグの下辺(または上辺)、あるいはペナントの底辺に設定する
- 利益目標は、フラッグまたはペナントの高さ分だけ価格が進んだところに設定する
フラッグとペナントは、トレンドの勢いが強い局面で形成されることが多いため、ブレイクアウト後は大きく価格が動く可能性があります。さらに、これらのパターンは比較的短期間で形成されるため、素早い判断と行動が求められます。
チャートパターンに関するよくある質問
チャートパターンに関するよくある質問について解説します。
チャートパターンを使っても勝てないのはなぜ?
チャートパターンを使っても勝てない主な理由は、以下の3つが考えられます。
- 上位足の相場環境を考慮していない:チャートパターンは、特定のタイムフレームで形成されますが、より大きなタイムフレームの相場環境を無視してしまうと、トレンドに逆らうことになり、失敗する可能性が高くなります。
- パターンの形成を待ちきれない:チャートパターンが完全に形成されるまでには、ある程度の時間がかかります。パターンが完成する前に早まってエントリーすると、失敗するリスクが高まります。
- リスク管理ができていない:チャートパターンから得られるシグナルは確率的なものであり、必ず期待通りの結果になるわけではありません。リスクを管理することが重要です。
鉄板のエントリーポイントは?
チャートパターンのエントリーポイントは、パターンが完成した時点、つまりブレイクアウトが起こった時点が基本です。ただし、ブレイクアウト後に価格が一旦戻ってくることが多いため、その戻りを待ってからエントリーするのがおすすめです。
価格が上がるチャートのパターンは?
価格の上昇を示すチャートパターンには、以下のようなものがあります。
- 逆ヘッドアンドショルダーズ(ヘッドアンドショルダーズ・ボトム)
- ダブルボトム
- トリプルボトム
- アセンディングトライアングル
- ブルフラッグ・ブルペナント
これらのパターンが形成された場合、上昇トレンドが始まる、あるいは継続する可能性が高いと考えられます。
まとめ
本記事では、FXトレードで勝ちに直結する鉄板のチャートパターンを詳しく解説してきました。
紹介した鉄板のチャートパターンは以下の通りです。
- 鉄板のチャートパターン①:ヘッドアンドショルダーズ
- 鉄板のチャートパターン②:ダブルトップ・ダブルボトム
- 鉄板のチャートパターン③:トリプルトップ・トリプルボトム
- 鉄板のチャートパターン④:アセンディング・ディセンディングトライアングル
- 鉄板のチャートパターン⑤:フラッグとペナント
これらのパターンの特徴とトレード戦略を理解することが、トレードの成功率を高めるために大切です。ただし、チャートパターンは万能ではありません。パターンの形成を待ちきれずに早まってエントリーしたり、上位足の相場環境を無視したりすると、失敗するリスクが高まります。
チャートパターンを活用する際は、他の分析手法と組み合わせて総合的に判断しましょう。テクニカル分析の他の指標やオシレーター、ファンダメンタルズ分析などと併用することで、より効果的にチャートパターンを使うことができるようになります。
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