「オープンオーダーとは?」「オープンオーダーはどうやって見るの?」と疑問を抱いているトレーダーの方もいるでしょう。
結論から言うと、オープンオーダー・ポジションは、投資家のオーダー状況やポジション状況を一目で把握できるツールのことです。
トレードで成功するためには、様々な指標を理解し、活用することが重要です。本記事では、オープンオーダーとオープンポジションの概要、読み方、トレードへの活用法について詳しく解説していきます。
オープンオーダー・ポジションとは?
オープンオーダー・ポジションとは、トレーダーの取引状況をグラフ化して公開されたものです。LIGHT FX、みんなのFX、OANDA JAPANなどの業者が公開しています。
オープンオーダー
オープンオーダーは、トレーダーが発注した未約定の注文状況をグラフにしたものです。具体的には、どの価格帯で「買いたい」「売りたい」という注文の量を示しています。これらの注文は、ローソク足が指定された価格に到達すると執行されます。
オープンオーダーは、現在の価格を中心に以下の4種類で構成されます。
引用:OANDA証券
- 買い指値:現在のレートよりも低い価格で買いたい注文
- 売り指値:現在のレートよりも高い価格で売りたい注文
- 買い逆指値:現在のレートよりも高い価格になったら買いたい注文
- 売り逆指値:現在のレートよりも低い価格になったら売りたい注文
これらの注文状況は、価格帯ごとに集計され、グラフ化されて表示されます。
オープンポジション
オープンポジションとは、トレーダーが保有している未決済のポジション状況をグラフにしたものです。つまり、すでに買いまたは売りのトレードを行っているポジションの量を確認することができます。
オープンポジションは、現在の価格を中心に以下の2種類で構成されます。
引用:OANDA証券
- 買いポジション:買いのトレードを行っているポジション
- 売りポジション:売りのトレードを行っているポジション
これらのポジション状況も、価格帯ごとに集計され、グラフ化されて表示されます。
オープンオーダーの使い方
オープンオーダーを使うと以下の、4つの状況別トレード戦略が立てられます。
- 売り指値が買い逆指値より多い時
- 買い逆指値が売り指値より多い時
- 売り逆指値が買い指値より多い時
- 買い指値が売り逆指値より多い時
それぞれ解説します。
売り指値が買い逆指値より多い時
売り指値が買い逆指値より多い場合、価格が上昇したときに「新規の売り」または「利益確定の売り」が入る可能性が高くなります。この状況では、価格が上昇しても、売りの注文によって上値が抑えられ、反転する可能性があります。
そのため、このような場面では、「逆張りの売り」が効果的です。
買い逆指値が売り指値より多い時
買い逆指値が売り指値より多い場合、価格が上昇したときに「損切りの買い」が入る可能性が高くなります。この状況では、損切りの買いが入ることで、価格が勢いよく上昇する可能性があります。
そのため、このような場面では、「順張りの買い」が効果的です。
売り逆指値が買い指値より多い時
売り逆指値が買い指値より多い場合、価格が下落したときに「損切りの売り」が入る可能性が高くなります。この状況では、損切りの売りが入ることで、価格が勢いよく下落する可能性があります。
そのため、このような場面では、「順張りの売り」が効果的です。
買い指値が売り逆指値より多い時
買い指値が売り逆指値より多い場合、価格が下落したときに「新規の買い」または「利益確定の買い」が入る可能性が高くなります。この状況では、価格が下落しても、買いの注文によって下値が支えられ、反転する可能性があります。
そのため、このような場面では、「逆張りの買い」が効果的です。
オープンポジションの使い方
オープンポジションを見ることで、トレーダーのポジション状況を把握し、トレンドの方向性を予測することができます。
買いポジションが極端に多い状況
買いポジションが極端に多い状況では、価格が上昇しても利益確定の売りや新規の売りが入ることで上値が抑えられる可能性があります。一方で、価格が下落した場合は、買いポジションを持つトレーダーが損切りの売りを行うことで、価格が急激に下落する可能性があります。
売りポジションが極端に多い状況
売りポジションが極端に多い状況では、価格が下落しても利益確定の買いや新規の買いが入ることで下値が支えられる可能性があります。さらに、価格が上昇した場合、売りポジションを持つトレーダーが損切りの買いを行うことで、価格が急激に上昇する可能性があります。
含み益・含み損の状況
オープンポジションを見ることで、トレーダーの含み益・含み損の状況を把握することができます。
含み益が大きいポジションが多い場合、利益確定の動きが入りやすくなります。そのため、含み益が大きいポジションが集中している価格帯では、反転の可能性が高まります。
一方、含み損が大きいポジションが多い場合、損切りの動きが入りやすくなります。そのため、含み損が大きいポジションが集中している価格帯を突破すると、価格が急変する可能性があります。
オープンオーダーの注意点
オープンオーダーの注意点は以下の通りです。
- 複数の指標を組み合わせて判断する
- オーダーブックはあくまで特定の業者のみの情報
- ポジションが溜まった場所を狙う大口が存在する
それぞれ解説します。
複数の指標を組み合わせて判断する
オープンオーダーとオープンポジションは、どちらも価格変動を予測するための重要な指標です。しかし、単独で使用するのではなく、他の指標と組み合わせて分析することでより効果的に相場分析が行えます。
オーダーブックはあくまで特定の業者のみの情報
オープンオーダーとオープンポジションは、1つのFX業者がトレーダーの注文状況やポジション状況を公開しているだけであり、限定的な情報であることを念頭に置いておきましょう。市場全体の動向を完全に反映しているわけではないため、依存しすぎないよう注意が必要です。
顧客のポジションが溜まった場所を狙う大口が存在する
オープンオーダーやオープンポジションで、ある価格レベルに注文やポジションが集中している場合、それを狙って大口トレーダーが逆の注文を入れることがあります。これにより、集中していた注文やポジションが一掃され、価格が急激に変動する可能性があります。
まとめ
本記事では、オープンオーダーとオープンポジションの概要と使い方について解説しました。
オープンオーダーは、トレーダーの注文状況を表し、価格の支持力や抵抗力を分析する手がかりになります。一方、オープンポジションは、トレーダーのポジション状況を表し、トレンドの方向性や価格変動の可能性を予測する手がかりになります。
オープンオーダーとオープンポジションは、トレードにおいて非常に有益な情報を提供してくれるツールです。オープンオーダーとオープンポジションだけでなく、他のテクニカル指標も活用することで安定した取引を目指しましょう。
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